2013年02月21日

ミャンマー産チーク柾目の究極のダイニングテーブル完成!


今日は福岡県のK様よりオーダー頂きました
凄い豪華なミャンマー産の本チークを使ったダイニングテーブル完成しました。
サイズはw1600×D800×H720㎜です。


画像からも伝わってくると思うですけど、ストレートに伸び柾目が綺麗でしょ~
ミャンマーチーク材を使うだけでも豪華なのにそれを僅かな量しか取れない
柾目だけを使ったダイニングテーブルです。

北欧家具の天板で見かける突き板で作られた仕様を
本物の無垢材を使って(ミャンマーチークで)再現した究極なテーブルです。
今回、3回目の製作になるですけど、4枚接ぎで板幅のピッチが綺麗にドンピシゃは初めてです。
板が板だけに自己満足してしまいました。(笑)


チーク?柾目??何が凄いか余りピンとこない人に簡単に説明しますと。
まず、チークは、ウォールナット、マホガニーと並ぶ世界三台ブランドウッドの一つです。
チークも産地によっては安価なチークもあり比較的お求めやすく
日本に入ってきているインドネシア産のチーク。

インドネシア産のチークは油分が少なく色の濃さが違うそうで
ミャンマー産はその逆で油分も豊富で濃いチークブラウンになります。
また、チークは昔から船舶材と用いられ油分が多いほど
耐久性がある事から、もっとも高価船舶材とされています。

ちなみに産地であるミャンマーは経済も不安定な上にチークは輸出制限が掛かっており
基本、中々出回らない素材である事から非常に高額であり
ミャンマー産であればそんなに大きくもない原木でも一本で数百万の値が付きます。

そんな高価なチークを高級船舶材として製材していた希少な板材を使ったテーブルなんです。
あと柾目が高級とされる余韻はモンキーポッドの輪切りで説明すると・・・
一本の原木から柾目を取ると板目に比べてどれだけロスが出るかお分かりでしょうか? 
画像の白い枠の中が板として板目と柾目の取れ具合は歴然でしょ。


話が長くなってしまいましたが・・・後もう少し説明しておきたいので簡単に。
出来たばかりのチークは木の断面を見ると色ムラが出来ます。
近いカラーを持つウォールナットにはみられませんがチークは空気に触れるとチークブラウンへ
色合いが変化していく不思議な木なので、製作直後はゴールデンチークと
黄なみが入った感じになります。


最後にテーブルのデザインはお客様と何度も打ち合わせして天板のエッジを半円にしたり
脚も丸脚テーパードと北欧系のデザインで話が進んでいましたが
最終的にお客様が悩んだ結論は(良い素材ほど手を加えないのが一番。)と
定番のデザインから脚の位置と脚の太さのバランスを指示頂き製作させて頂きました。

形に飽きて来た時は後からでも半円でも丸脚テーパーでも出来ますが
初めから付加価値出しすぎると削った物は戻らない。正解だと思います。
実は素材に価値が薄いほど付加価値を高める必要があり
例で言えばパイン材のテーブルに装飾が沢山入っているのが良い見本だったりします。

  ※ミャンマーチーク柾目仕上げのダイニングテーブルのMorinoOKurimono


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Posted by soyokaze at 22:38無垢のオーダー家具